テナントを借りてエステサロンを開業するなら

ひとつの立派な店舗として開業できるテナント、この形での開業はひとつの夢といえます。ここではテナントを借りてのエステサロンの開業についての情報を紹介いたします。

テナントとは

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テナントとは、オフィスビルあるいは商業ビルと賃貸契約をし、入居する事務所や店舗です。

テナントを意味している形態は多様ではありますが、大きくわけて店舗、オフィス、倉庫の三つが多いです。

エステサロンはこの中の店舗を指していることが多く、テナントを借りて営業しているサロンは多いです。

エステサロンの開業方法として他にも、自宅やマンションがあげられますのが、不特定多数が出入りする、という理由で特にマンションの場合断られることがあります。

しかしテナントの場合は不特定多数の来客が訪れるのを前提としている店舗などを前提として貸していますので、店舗利用は問題ありません。

お店として構える際に非常におすすめの方法であるテナント、しかし本格的な経営を意味していますので、ある程度の資金力や従業員が必要になるケースも多いです。

個人で営業する場合はなかなか手が回らない、という場合もありますので、サロン経営をする場合は軌道に乗った後などがおすすめかもしれません。

メリットとデメリットについて

テナントのメリットとデメリットについてここでは紹介いたします。

立地や店舗規模、そして自由に内装や外見の工事をし、こだわりを出せるケースが多いです。

特にエステサロンの場合、非日常を提供する空間ということで内装や外観は非常に大事な要素です。

またコンセプトをもって経営するのが大事なエステサロンにおいて、仕事とプライベートの区別をつけやすいこだわりの内装は施術者にとってもオンとオフをつけやすい要素です。

サロンイメージも確立でき、メリットは非常に大きいです。

また、集客効果も上がりやすいという点も見逃せない部分です。

テナントに入っているとエステサロンであると認知されやすくなります。

商業ビル、特に商業施設内に構えている場合、他の店舗が目的であっても目につきやすいでしょう。

あそこにエステサロンがある、というのがお客様目線からもわかりやすい、というのは大きなメリットで、これはテナントでの開業をしたエステサロン特有の効果といえます。

自宅やマンションの場合、そう得られないものです。

お店として確立できるため、テナントにはたくさんのメリットが見られます。

しかしメリットばかりを見ていると要注意で、デメリットについても把握しておく必要があります。

主にテナントで挙げられるデメリットは三つです。

まずは物件取得や工事のためにかかる費用が大きいというところです。

内装や外観にこだわれる、というのはとてもいいことですが、その分工事費用もかかります。

自宅の場合は20万円から、マンションの場合30万円から、とされている工事費用ですが、テナントとなると100万円以上の予算を組む必要があります。

もちろん工事費用だけではありませんので、全体を見ると初期費用が高額になる、というデメリットがあります。

そしてこれと同時にかかってくるのがかわす契約書の多さです。

賃貸契約書、内装工事請負契約書など、かわす書面が多いのでここでもデメリットとされています。

そして最後に閉店となった場合のコストです。

これも大きいとされていますので、安定した経営が見込める場合は問題ありませんが、開業すぐにテナントというのは少々ハードルが高いです。

テナント特有のデメリットと大変さはありますが、店舗を構えるにあたり必要なことばかりでもあります。

初めての開業としては向いていないかもしれませんが、テナントを借りて営業できるようになる、というのはひとつの夢でもあるかもしれません。

確立した店舗ということで、自分の店を持てた、という達成感とやりがいにもなります。

もし自分でするには少し不安、という場合はすでに入っているサロンを間借りする方法もとれます。

間借りしている店舗の集客を利用できるというメリットが付いてきますが、そのかわり自分のコンセプトの表現はあまりできない、というのを念頭においておく必要があります。

テナントでの開業における必要な費用

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テナントでのサロン開業において必要な資金についてここでは詳しく紹介いたします。

主な内訳が賃貸物件の契約費用、内装工事費用、器具・家具、消耗品・備品、宣伝費用です。

これらを全て含めていくと最低金額でおおよそ440万円~とされています。

しかし提供する施術の内容によっては機器費用もかかってきますので、その幅はとても広いです。

内装にこだわる場合はその分のデザイン費用なども考えておく必要もあります。

これらはあくまで初期費用となっていますが、ここから運用資金がかかってきます。

ひと月あたりではなく、半年程度を想定した場合おおよそ400万円~とされており、初期費用と同じくらいの金額がかかるのを想定しておく必要があります。

知っておきたい動向について

テナントは開業資金もかかる方法なので、しっかり動向をつかんで常にそれにあわせていくのをおすすめされています。

ここでは最近のエステ業界の動向について紹介いたします。

これらの対策を立てておくことで、安定して長く続けられるサロン経営を目指せる可能性が上がるかもしれません。

まずは、女性客の利用率についてです。

エステは女性のもの、というイメージが強いですが、最近ではやや女性の利用率が減少傾向にあります。

その分少し男性にサロン利用の需要が見えますので、男女両方に提供できるように対策していくのがいいかもしれません。

次に、回数を減らして客単価が増えている傾向にあるというところです。

エステは頻繁に行かなければ効果が得られないものもありますが、近年なかなか通う時間がとれない、というのがデータとしてあがっています。

年間当たりの利用回数はやや減っている傾向にあるものの、客単価が男女ともにあがっていますので、これを元にどんなメニューを用意するか、というのを考えやすくなるかもしれません。

最後に、現在はなんでもオンラインでできる時代です。

それはエステサロンも同様で、予約システムはスマホで可能にしておくのをおすすめいたします。

以前は電話予約が多かった業界でも、現在はネットから予約にも対応していることが多いです。

このシステムを導入しておくのは必須のことだといえます。

動向を把握しておくと、常に対応する姿勢がとりやすくなります。

エステサロンを開業するにあたり知っておきたい情報は多いので、長く続けるためにも日々工夫が必要です。

テナントでのエステサロン開業についてのまとめ

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新規顧客の獲得、リピーター化、資格の取得、集客などエステサロン開業にあたり必要なことは多いです。

未経験の状態でテナントでの開業のことを考えてしまうと、動けなくなってしまう可能性がありますし、資金も重くのしかかります。

テナントは経験者が次のステップとして事業拡大する際に考えておきたい開業方法、まずは初期投資の少ない自宅やマンションでの開業を考えていくのもひとつの手です。

安定して、軌道に乗ってからテナントがおすすめ、集客などに関してはコンサルタンなどに相談も可能です。

また、内装にこだわれるテナント、コンセプトを全面に出すのが大事です。

そのためにも、良心的で技術のある内装業者のチェックもおすすめいたします。